一旦起業は諦めて就職に切り替えることにしました。応援してくれた皆様ありがとうございました。

こんにちは、たかとーです。お久しぶりです。 (10月1日に書き始めたのですが、なかなかまとまらず、記事の公開が遅くなってしまいました。)

7月に書いた記事通り、バンクーバーを拠点に起業を目指していましたが、今回のチャレンジは諦めて、海外就職に舵を切ることにしました。

日本人でも英語圏で戦えることを証明したい。28歳が会社を辞め、個人開発者としてカナダでひたすらもがき続けた一年間とこれから - Qiita

応援してくださった皆様申し訳ございません。

起業から就職に切り替えるに渡って、自分でもかなり悩み、同居人にメンタリングのようなこともしてもらい、自分が本当にやりたいことってなんだろう、という疑問の答えを探していました。

この記事では、起業するために実際にやったこと、また悩んだ結果、就職に切り変えた経緯を書いていこうと思います。

挑戦に期限を設けていた

自分は起業家としてしか生きていけない、そんな人間ではなく、今は難しそうならそれはそれですぐに他のことに切り替えようと思っていました。 そのため、9月いっぱいまでに資金調達ができない場合は諦めようと、期限を設けて挑戦していました。

ダラダラと続けていてもあまり状況は変わらないと思っていたので、時間が無駄になってしまうと感じました。

今自分が本当がやりたいことはなんだろう

同居人が、人の話を聞いたりコーチングしたりがとても上手なので、自分の人生観とか洗いざらい話しました。それらをまとめたNotionにまとめてもらいました。ここで、少なくとも今自分がやりたいこと、大事に感じている価値観が見えてきました。

今、自分がとてもしたくて、価値を感じることはインターナショナルなチームで働いて、いろんな人種や考えの人達と触れ合うことです。 たぶんこれは長い間自分の中にあるもので、学生〜社会人時代バックパッカーをして、わざわざ安宿に泊まっていたのも、宿泊者同士の距離が近く友達ができやすいからでした(会社員時代、貯金を全て使い果たして実家に帰る原因にもなった)。

海外留学したことある人はわかるかも知れませんが、その土地の会社で働いてないと、すごく孤独を感じます。物理的にはバンクーバーにいるのにバンクーバーに属していない感じ。

働く、というのは、社会とつながる強力なツールだったんだな、と改めて強く感じました。

起業した場合、共同創業者と二人で、家とかカフェでこもって作業するんだろうなーと考えると、それはちょっと自分が今欲しい未来ではない気がしました。今の自分の生活スタイル(家かカフェで個人開発したりフリーランス案件やったり)とほとんど変わらないのです。 もっとバンクーバー社会とのつながりが欲しい…!!

やったこと

Co-founder候補の友人Francois(フランソワ)を口説く

あの夏の、暑い暑い夕方のことは今でも鮮明に覚えています。7月30日のことです。

友人のFrancoisは、以前通っていたカレッジでインストラクターをしているので、放課後に会いに行きました。

そこで、今考えているアイディアを説明して、資金調達に成功したらCo-Founderとして参加してほしいということを伝えました。

彼はカナダの永住権獲得が第一目標だったため、起業のような不安定な提案は断られるかも、と思いドキドキしながら話してみたら案外サックリと承諾してくれました。

会社、プロダクト名を考える

Francoisを仲間に入れた翌日金曜の夜、早速自分の家に集まって、名前を考えてたりしました。楽しかった一幕。ちょっとスタートアップっぽいことしてるな、と思ってたりしました。

プロダクト名を考える図

ピッチ資料作り

実際に投資家の方々に見せていた資料です。 Canvaで作りました。

わからないことだらけだったので、@svfreeriderさんに質問しまくってました。ありがとうございました!

2ProductHancepitch.pdf - Google Drive

プロダクトの作成

いわゆるMVPを作ってました。

海外で著名なインディーメイカーJustin Jacksonにも協力してもらってデモビデオなども作りました。Stripe決済にも挑戦。

ProductHance - The Best Way for indiehackers, entrepreneurs, and startups to get feedback from professionals

ちなみにスタックはNext.js x Tailwind CSSです。

投資家との面談

日本のVC、エンジェル投資家の方々のリストを作り、短期間で、集中して面談をしていただきました。

自分はバンクーバーにいるため、すべてオンラインで行われました。

会社の登記はStripe Atlasを使って、アメリカのデラウェア州にするつもりでした。 そのため以下のようなケースがあることも知ることができました(とあるVCの方に言われた言葉です)。

英語圏でビジネスをする場合、自分たちの人脈などを活用するのが難しくサポートがあまりできない、またバイアウト時の処理が面倒なため、私達は海外の会社に出資をすることはあまりない。

そんな中、エンジニアへの出資に特化したベンチャーキャピタルMiraise岩田さん布田さんには長期に渡り相談に乗っていただきました。 本当にありがとうございました。

エンジニアで起業を目指す方には、Miraiseおすすめです! 現在、以下の活動もされているようなので是非!

感じたこと、良かったことなど

途中でやめたお前が言うな、と言われてしまうかも知れませんが自分みたいに気軽に起業に挑戦するの、特にエンジニアの方とかどんどんやってみて良いんじゃないかと思いました。それでちょっと難しそうなら、会社員に戻れば良いわけだし。

自分は結局起業できませんでしたが、起業する際の手順を身を持って知れた経験、VCの方々と面識が持てたことは、今後また何かしたいと思ったときに必ず活きてくると感じています。

VCの方と話す経験とか一回やっておくと、だいぶ肝が座ります笑

たとえ、目的が達成できなかったとしても、その経験が無になることはないと考えます。

これから

これからは、海外就職/エンジニア アカウントとして就職活動のこと、現地で働いてみて感じたことなどをインターネットで情報を発信していけたらと思います。

@taishikat0_Ja

折角バンクーバーにいるので、気持ちをしっかり切り替えて、悔いのないようにがんばります。

起業は今しか挑戦できないことではないと考えています。 将来、やりたいアイディアがあり自分もそれに100%コミットできるモチベーションがあれば、今回の経験を活かしてまた挑戦していこうと思います。

ありがとうございました。